経年劣化という宿命との決別 

クリーンルーム内環境を清潔に保つ高性能クリーンウェア。作業と洗浄に伴い発生する繊維疲労による経年劣化は避けられません。そのため、常にクリーンルーム環境を最善に保つためには、定期的にユニフォームを買い替える必要が生じます。
では、「現在お使いのクリーンウェアが、どれほど劣化しているのかご存知でしょうか?」また、「どの種類のウェアをそれぞれ何着お持ちでしょうか?」

「このような質問に答えられるお客様はほとんどいらっしゃいません。」と話すのは、アドクリーン・ICタグシステムの責任者、矢澤俊之氏。導入初期のウェア性能には高い関心があっても、その品質を含めた管理の部分ではまだまだ改善の余地があるのが現状のようです。

高性能クリーンウェアでも、管理がしっかりされていなければその性能は十分に発揮されません。
例えば、買い替え時期の遅れによるウェア劣化は、クリーンルームの汚染の要因となり、製品不良を起こす原因となりえます。
また、クリーンウェアの劣化状況が把握できていないため、膨大な量に上る無駄な買い替えも頻繁に起きているようです。厄介なことに、これらの問題はウェア管理を行わない限り、発生していることさえ気付くことが出来ないのです。そんな状況の中、「ウェア管理を手軽に行うことはできないか」というニーズから誕生したのが「アドクリーン・ICタグシステム」です。

ICタグを個々のクリーンウェアに取り付け、洗浄や修理回数をカウントすることにより、繊維疲労の状態の把握が可能になります。そのため、指定洗浄回数に達したウェアの着用を制限し、クリーンルーム環境を正常化。また指定洗浄回数に達していないウェアは買い替え時期を遅らせウェア購入の経費削減につなげるなど、難しいと思われていたウェア状態の把握、管理が容易にしかも正確に行えるようになりました。
経年劣化は避けられません。しかし上手にお付き合いすることはできるのです。

コインタグ(Read/Write型)ISO 15693(近傍型)

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